『メモの魔力』が良書だったのでご紹介します。
私が今まで気に入っていたアウトプットツールの『マインドマップ』、『A4メモ』(ゼロ秒思考)、それらに並んで使っていける第3のものに出会えた。そんな興奮を味わいました。
騒がれてる割には中身が大したことない流行り本の中の1冊ではないかと侮っていたのですが、メモ・ノートのあるべき姿を見せてもらったような印象を受けた読んでよかった本でした。
メモによって鍛えられる5つのスキルとして本書の中で以下の通りあげられています。
- アイデアを生み出せるようになる
- 情報を「素通り」しなくなる
- 相手の「より深い話」を聞き出せる
- 話の骨組みがわかるようになる
- 曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる
この中で一番強く感じたのが『情報を「素通り」しなくなる』というところ。
テレビのお笑いや電車の広告など何気ない日常と思っていたも学びにしてしまう。そんな姿勢に驚かされ、引き込まれました。
ただ楽しんだり見ているだけとくらべて成長スピードはすごいことになりますよね、きっと。
どう書くかというハウツー的な部分だけでなく、何を書くのか(考えるのか)という本質が参考になりました。
この本から得られる考え方自体が役に立つので、すでにこだわりのアウトプットツールがあっても組み合わせて使うことが出来ます。
『メモの魔力』はこんな方におすすめです。
- 学びを得るためのメモ術・ノート術や知りたい
- 自分を知り、やりたいことを見つけたい
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目次
『メモの魔力』を読んで響いたこと2つ
『メモの魔力』を読んで響いたこと・やりたくなったことを2点ご紹介します。
自分の中に生まれた感情を深堀りして学びに変える
楽しいとか快適といったプラスの感情や嫌い、不快といったマイナスの感情を深堀りすることであらゆることを学びに変えられます。
基本は『事象』→『抽象化』→『転用』の流れ。
感じたこと(事象)をもとに、何がポイントなのかを本質をとらえて抽象化して、自分のことに活かせる(転用)ことを考える。
ただ感想を書き留めるだけでなく、次に活かせるノート術です。
最近読みはじめた漫画『ワールドトリガー』が面白くて、その好きなポイントを抽象化し、ブログに転用するアイデアを得ました。
本を読む前の私だったらそこには至らず、ただ「このマンガが面白い」で終わっていたはず。
著者である前田裕二さんがしゃべくり007という番組に出演されているときに、お笑いから笑いのポイントを抽象化、転用する姿を見て影響を受けました。
学びを得ることは楽しいので、ますますメモにハマっていきます。
思い返せば仕事の振り返りで使ってきた『なぜなぜ分析』の良かったところ・悪かったところの根本原因を突き止めて次に活かすということも同じこと。
しかし今までメモはしていてもそのときどきで思考の発展させ度合いは深堀り度合いがまちまちでした。
こうして『事象』→『抽象化』→『転用』という形で言語化してもらったことで具体的なイメージがつきやすく、思考のクセをつけて習慣に変えていくには良いですね。
本の中では具体的にどう書いていくかといったことや字色の使い分けが示されていて、抽象は青字、転用は赤字といった色の使い分けを早速取り入れています。
ルールを決めておくとノートを見返すときもわかりやすく、効果を実感しています。
自分と向き合う問いでやりたいことを見つける
自分の楽しいとか嫌だという感情に向き合っていると、自分をより知ることができ、自分が何をやりたいのか見えてくるそう。
自分探しの旅と称してただ漠然と旅に出るのではあまり意味はなく、結局は答えは自分の中でしかないのであって、色々なものに触れたときに芽生える感情や考えから自分を探っていくのが1番なのでしょう。
本書には巻末付録として自己分析のための1000問がついていて、実践するだけで自分をより深く知ることができるようになっています。
私はまだ50ほどの問いに答えたところ。
幼少期から学生、社会人なりたての頃まで、将来の目標とか夢、生活などを思い返しているうちに、何を大事にしていて、これからどうしていきたいかが少しスッキリしました。
エネルギーはなかなかに消費しますが、自分を深く知り、強くブレない軸を自分の中に持つべく、1000問がんばります。
まとめ:ノートとペンさえあればすぐに始められるシンプルさが良い『メモの魔力』

アウトプット術はシンプルが一番。
シンプルでないと他人が生み出したものは使いこなせない・不満な点が多く結局使わないことも多いので、シンプルかどうかは超重要。
『メモの魔力』からは考え方の本質を学べたのがとてもよく、個人的には今勉強し始めているデザイン思考にもつながる手法だったのがドンピシャで大満足。
まだまだメモの量は全然少ないので、量と質をもっともっと増やしていきたいところです。
『メモの魔力』はこんな方におすすめです。
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良いペンやノートを使うと、モチベーションが違うので、会社の備品とか100円のペンばかり使っていて、あまり普段意識されていないという方はそうした道具から入るのもおすすめです。
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