私は大の負けず嫌いでした。
 
  
社会人になってからは特にその傾向が強く、同期はもちろん、後輩や身近な先輩にも負けたくなかった。
勤務時間以外にも仕事の振り返りやビジネス書を読んだり、資格の勉強したりとコツコツ取り組んでいきました。
その結果が出てお客さんから先輩や上司よりも評価していただくこともあって、ドンドン成長している自分が感じられて楽しかった。

ポジションは上がっていき、そのうちに自分がプロジェクトリーダーとしてトップに立つことになります。
お客さん先に常駐してシステム開発をする仕事で、ライバル会社も一緒の場所にいるのですが、他社のリーダーは30代後半から50代までと年上だらけだったので嬉しかったですよ、20代半ばでその人たちと肩を並べたのは。
 
  
その時期、私の会社はお客さんからの評価が低く、どんどん契約人数が減らされてピーク時の半分以下になっていました。
そんな逆風の中でのプロジェクトリーダー就任でしたが、もともとこうした方が良いとかチームに対して思うところはあったので、それをドンドン実行しているうちに他の会社よりも成果が出るようになり、お客さんとの関係も良好になりました。
まさに順調そのもので社内外ともに評価が高かったです。
 
  
でも負けず嫌いって結局は比較対象がいないと頑張れないんですよね。
天狗になってしまいモチベーションも徐々に低下していきました。

本を読んでも「人と比べてモチベーションとするのはダメだ。内から湧いてくるべき」なんて書いてあって、確かに今のままじゃダメだよな〜と思いはしましたが、性格的なものなので思考は変えられず諦めてました。
 
  
負けず嫌いと言っても相手を下げて相対的に自分が上に立つみたいな考えは一切なかったのは良かったと思います。
しかし人が褒められてるのを聞くのが嫌でした。
誰かがホメられてるときは「つまんないよー!こっちも褒めてー!こっちもー!」ってなことを思っていました。

素直に人の成功を喜べない。もやもや、ドロドロとしたような感情。
恥ずかしい話ですが、そんな負の感情を感じることもありました。
 
  
SNSだと人の投稿にイイねやシェア(リツイート)したらその人を支援することになってしまうから良いと思っても何もしない。みたいな感じですね。
 
  
それに負けず嫌いってことは優越感を感じることもあるわけです。
他人の良いところよりも悪いところにばかり目がいってしまう。
仕事の付き合いの人が対象ですが、めっちゃ嫌なやつです。
 
  
直接は言わないにしても、「あいつはこうだからダメだ」とか平気で言ってしまう。
それなりに自信もあったので怖いものなしでした。
やる気をなくして転落
しかし、仕事のやる気をなくして転落してからは大変です。
頑張れないのは自分がダメだからだ。できないのは人よりも劣っているからだ。
あんなに自信に満ち溢れていたのが嘘のように落ち込みました。
子供にもちょっとしたことですぐに怒ってしまって、その罪悪感が余計に自分を責め立て、自分がいないほうがマシだとか本気で思ってました。

それにもともとはコンプレックスの塊だったのです。学生までは超ネガティブ思考でした。
メッキが剥がれたかのようにそんな悲観的な感情が吹き出して自己肯定感が全くなくなってしまいました。
 
  
もともと人から褒められること・認められることで自信をつけていきましたからね。
きっかけはそれでも良いと思いますが、やっぱり内にちゃんと核となるような自信を持ってないと、一度挫折したときにくじけてしまいます。
褒められてはいても、得意なこととか聞かれても自信を持って答えられなかったのですよね。
苦しい中で出会った言葉がきっかけで楽になった

そんな苦しい中でも何とかもがきながら、だんだん目の前の仕事をスムーズにこなせるようになっていき、精神的に回復してきたころに出会った考え方が楽にしてくれました。
 
  
 
  
どちらが優れてるかなんて比べるのではなく、良いところをお互いに認め合う。
素敵な世界。
 
  
世の中には優れた人がたくさんいます。
そんな人たちが相手でも、全てにおいて負けてるわけではありません。
 
  
私が弟子入りしたブロガー界で超有名なヒトデさんなんて、私とは比べるのがおこがましいレベルなわけです。
そんなヒトデさん相手でも本業は私のほうがずっと稼いでます。
トータル収入では太刀打ちできないレベルだし、私のほうが5歳も上だし、色々と意味のないマウンティングですが。
 
  
でもそれはおいといて、万年筆のことを初心者に教えるなんてことは私のほうが上手いはず。
カラオケやフットサルも、もしかしたら私のほうがうまいかもしれない。いやカラオケは負けそう…
 
  
私の部下だった仕事ができなかった一つ下の子も、アニメにめちゃくちゃ詳しくて新クールが始まるたびにおすすめのアニメを周りから聞かれてました。
全部録画して観ているそうです。本人は好きでやってるだけでしょうけど、私からしたらすごい頑張り。
その知識を開放したら喜ぶ人がいくらでもいるはず。
 
  
どちらが優れているかという勝ち負けで見てしまうから問題で、どんな有名ですごい人でもきっと何かしら自分のほうが優れてることがあるはず。
もちろん逆に悪いところは誰でもあると思いますが、それでその人が全否定されることでもない。
 
  
優れてることだって一番じゃないとダメだって思ってたけど、別にそんな必要ない。周りの人より詳しかったり得意だったらそれで充分。
(そもそも一番って何ではかるの?って話もあるし、一番ってオリンピック選手クラスって話になるし)
そう考え方が変わったことで、随分と楽な気持ちになりました。
考え方が変わって人と接するのも楽になった

考え方が変わってからはネットの世界でも現実の世界でも、負の感情を抱くことがゼロとまではいかないまでも随分と少なくなりました。
後輩たちの活躍・成長も素直にいいねと思えますし、ネットのすごい人たちの活躍も妬ましいというより羨ましい。
自分もそうなっていきたいという前向きな気持ちです。
 
  
もしかしたら、以前の自分だったら年下のヒトデさんに教えを請うなんてこともできなかったかもしれません。
要らないプライドが邪魔をしてしまったかも…
 
  
SNSでもガンガンいいねやシェアするようになって素直に良いなって思ったことを良いねって言いながら生きている今はずっと楽しい。ときにホメてもらえてなお嬉しい。
妬みとか怒りみたいな負の感情を抱くことがグンと減りました。
生活は変わってないのに考え方ひとつ変わるだけで、こんなに違うとは。
 
  
先日のヒトデさんのブログコンサル紹介記事も、良いなって思ったことを素直に書いただけなんですが、プロブロガーの方やアフィリエイターの方にホメていただけたり、コンサル受けたくなった!って方もいたりして書いたかいがありました。
なぜ考え方を変えられたか?
きっかけは上で挙げた言葉ですが、負けず嫌いの”他人と比べる”ことの問題点は前から気づいていました。
でも性格とか感情的なところなので、なかなか変えられませんでした。
 
  
結局は落ち込んだ経験が今となっては良かったんだと思います。
それがなかったら恐らく今も変わってないはず。
ひとつの挫折・苦しい経験があったからこその変化・成長だと思っています。
 
  
・・・
 
  
結局解決策を示せてない
ブログだとやっぱりこうすべきとか、こうしたら良くなったよみたいなノウハウがあった方が良いと思うし、それっぽいことも書こうと思えば書けますが、ウソは書きたくないのでありのままに。
苦しめば変わるよみたいなことになってますが、思考のクセ・感情みたいなものってそうカンタンには変わらないと思います。
 
  
それに人と比べること自体は悪いわけではないです。
健全なモチベーションにできるなら素晴らしい。
競争社会だし、人との差で優劣が決まるのはしかるべき。
 
  
私の場合は人を妬ましく思ったり見下したりすることが愚かでした。
良いライバルと競い合いながら前向きに成長していけるのは素晴らしい!
まとめ
ダメ出しばかりしている人にはなりたくない。
ネットでも現実でもいますよね。ダメ出しばかりの人。
若い人のダメ出しばかりして過去の自慢話する上司。
 
  
人の良いところを見つけて周りの人とともに成長していける人間でありたい。











