
万年筆の太字はヌラヌラととても気持ちよくかけます。
ペン先から供給される潤沢なインクで摩擦なくヌラーっと線を引けたときの気持ちよさはたまりません!
太い字幅はインクの濃淡も出やすくてそこもまた魅力的ですよね。
しかし太い字幅のペン先には、うまくかける当たりのポイント(紙に当てる角度)が狭いという難点があります。
万年筆の適した持ち方に慣れていないと書きづらく感じることがあるかもしれません。
セーラーの特殊ニブ(ペン先)である『ズーム』はそんな太字のデメリットなくヌラヌラとかける救世主になり得るのではないかと思っています。
ペン先『ズーム』の特徴とは?

ズームの特徴は筆記角度によって自在に字幅をコントロールできるところにあります。
カメラのズームのようにコントロールできることから『ズーム』と呼ばれています。
立てると細く、寝かせると太く

直角まで立ててかくと細字くらい、限り無く水平でかくと極太くらいになります。
筆記角度を調整することで細字~極太まで1本でかき分けることができます。
ただし、直角まで立ててしまうとかなりカリカリとした筆記感になります。
あくまで太い字幅を求めている人向きではあります。
手紙・ハガキに便利
一本で書き分けられるので手紙やハガキに便利です。
宛名は太字〜極太で、中身は中字でといったように用途に合わせて字幅をかえることができます。
ズームは当たりのポイントが広い
ズームは角度によって書き分けられる特徴からどんな角度でもかけます。
通常の太字や極太などのように当たりのポイントを探らなくてもかけます。
初心者のかたにおすすめ
太字と比べて当たりのポイントが広いというより、ハズレのポイントがほぼないと言えるズームは万年筆初心者の方にもピッタリです。
角度はもちろん、ひねりにも強くて雑に書きなぐっても書けないとか引っかかりを感じることはありません。
万年筆に慣れていないと太字で書いたときにカスレやインクが出なくて不満に思う方もいるのではないかと思います。
万年筆には正しい持ち方・適切な持ち方があってそれにならうべきでなのかもしれません。
しかし、あくまで道具だということを考えると最低限のペン先を上に向ける・筆圧を抜く・寝かせるくらいができていれば、自分を無理に合わせずとも使えた方が良いように思います。
少なくとも初心者の方がそれで万年筆を使いづらいと感じて離れてしまうのはとても寂しいと思います。
ズームはそんな初心者の方でもきっと扱いやすく、とても優秀なニブ(ペン先)なのです。
ズームのまとめ

セーラーのズームを一本持っていれば幅広く書き分けることが出来ます。
「金ペンを使ってみたいけど、そんなに何本も買えないなあ」という方や、字幅のコントロールに興味がなくても太字が使いづらくて悩んでいる方にはおすすめです。
私もズームは2本所有しています。
ズームを使ってみたい方は『プロフィットスタンダード』はセーラーの金ペンエントリーモデルで手頃な値段で優秀な万年筆なのでおすすめです。
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ありがとうございました。