ペン習字を始めてから半年以上が経つ今でも練習はほぼ毎日欠かさず続けています。
始めてから1、2週間で中指にペンだこができて、普段は痛みがないものの長時間続けて練習していると痛むことがあり、それが少し悩みでした。
そんなときにISOTというイベントで北星鉛筆の社長さんから「親指と人差指は同じ位置だと思っている人が多いけど、ずらすのが正解なんだよ。そうでないと変に力が入ってペンだこできやすいんだよ。」と言われ、まさに自分がそんな持ち方をしていたので、コレは買わねばと思わされたのがペンの持ち方矯正補助器具の『大人のもちかた先生』。
大人の鉛筆の北星鉛筆さん
大人向けのペンの持ち方矯正アイテム「大人のもちかた先生」が指の位置がわかりやすくて、自分にも子供にも使えるから欲しくなった。
ペン習字やってるとペンだこできやすいので持ち方直したい!#ISOT pic.twitter.com/n6lBmmXi2v
— たかぎし@万年筆ブログ (@Takagishi123) June 26, 2019
そもそも過去に1度ペンの持ち方を矯正して、正しい持ち方になっていると思っていたのに、実はそれも間違いだったという衝撃。
「机においたペンを親指と人差指でつまんで持ちあげて、手首を返して中指を添えれば正しい持ち方の出来上がり」そう言われて、それまで推定20年以上慣れ親しんできた間違ったペンの持ち方から頑張って矯正したのに。
そのときは本や動画を見ながら自分の持ち方と見比べて・・・というなかなかに面倒な作業でした。
長年連れ添ってきた持ち方から新しい持ち方に切り替えているときは違和感が強く、うまくペンを動かせずにかなりストレスですし、慣れるまでどうしても時間がかかります。
完全に習得するまでにも数ヶ月から半年近くかかったかもしれません。途中でくじけそうにもなりました。

そんな苦行だったペンの矯正も『大人のもちかた先生』では毎日20分を1ヶ月ほどで矯正できました!
どう持てばよいのかが見た目で誰にでもわかるようになっているので、手本を見て真似するみたいな手間もなく、とてもカンタンです。
親指、中指、人差し指をガイドと少しくぼんだ穴に当てて持ち、ロゴを手前に見えるよう持つだけ。
値段も定価700円と安価なので、ペンの持ち方に悩んでいる方、ペンだこができている方、痛みがある方にはとてもおすすめです!!
万年筆を使っていて持ち方に悩む方には特におすすめです。理由は後述します。
目次
『大人のもちかた先生』のレビュー

万年筆にピッタリな持ち方ができる
筆記具を正しく持ちたい方にはどなたにもおすすめなのですが、その中でも特に万年筆を使う方におすすめです。
万年筆のミュージックやスタブ、太字といったペンポイント(ペン先先端の球)が大きいペン先は向きを正しく紙に当てないとうまく書けなかったり、書き味が悪かったり、書けたとしてもミュージックやスタブのような縦横の線の特徴がうまくでなかったりします。
ペン先が体の正面の方向(目線の方向)に向いていないといけないのですが、以前の私の持ち方は左斜め前方向だったので、意識して手首を返して無理に書く必要がありました。
今では自然とペン先が前方に向くようになったので、ミュージックのペン先で書くときに意識せずともストレスなくうまく書けるようになりました。
さらに、ペンを持つ角度も自然と寝かせ気味になるうえに、力を入れないという点も万年筆と相性が良い理由です。
万年筆で一般的に適していると言われている40~60°くらいの角度で持つようになります。
痛みがなくなり書くことが快適に、ますます好きになる!
力がいらない持ち方になり、時折生じていた指の痛みがなくなりました。
ペンだこもかなり目立たなく、左右の手で比べないとわからないくらいに。
力を入れると変にペンが動いてしまって書きづらいので、慣れるまで違和感の最大の原因だったかと思うのですが、1度慣れてしまえばとても快適です。
だいぶ万年筆に慣れて筆圧も弱くなったと思いこんでいたのですが、まだまだ力が入っていたことに気付かされました。
指や手首の可動域が広くなり、無理なく動かせることもまた疲れにくさにつながっているようです。
書くことが楽になって、ますます好きになりそうです。
以前よりも更に書くことが楽しくなっています。
毎日20分2週間で慣れる
ペン習字のときをメインに毎日20分ほど使い続けていたら2週間で持ち方にだいぶ慣れてきて、他の筆記具でもちょっと意識すれば正しい持ち方ができるようになりました。
1ヶ月経った今では『大人のもちかた先生』がなくとも正しい持ち方ができるように。
気づくとまだ変に力が入っているときもあるので、これからも精進しなければとは思っていますが、持ち方(形)自体はもう大丈夫そうです。
冒頭でも書いたとおり、持ち方の矯正は癖があればあるほどストレスになるのですが、『大人のもちかた先生』は最大限に持ち方をわかりやすくしてストレスを最小限に抑えてくれて、短期間で習得させてくれるというとてもありがたいアイテムです。
鉛筆でも使える
『大人のもちかた先生』はボールペンに矯正の軸がついた構成となっています。
付属のボールペンの代わりに鉛筆の補助軸としても使えるようになっているので、鉛筆派の方にはもちろん、子どもが使う場合にも便利です。
もし付属のボールペンが気に入らなくても選択肢があるというのは良いポイントです。
ちなみに同社の大人の鉛筆には使えないそうです。
まとめ:『大人のもちかた先生』は矯正のストレスを最小限に、書くことをますます好きにしてくれる便利アイテム
『大人のもちかた先生』は持ち方矯正のストレスを最小限に抑えてくれて、書くことをますます好きにさせてくれる便利アイテムです。
自分ではもう使わなくなってしまったので、次は子どもに渡して正しい持ち方を教えてみようと思っています。
どの指でどこを持てばよいのか、ひらがなで書いてあるので小さな子でもわかりやすく、今のうちに習得できれば私のように苦労しなくて済むのでぜひ覚えて書くことをもっと好きになってもらいたい!