万年筆は相性なので誰にでもベストという万年筆は存在しません。
少しでも万年筆を選ぶ参考になればと思い、好み別・価格別など様々なパターンでおすすめ&憧れの万年筆を選んでみました。
目次がリンクになっているので、気になるところをクリックして見てみてください。
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万年筆の選び方についてはコチラの記事に書いていますので、気になる方は参考にしてください。
目次
ペン先で選ぶおすすめの万年筆

滑らかな書き味の万年筆
他の筆記具ではなかなか味わえないような滑らかな書き味は万年筆の良さの1つでもあります。
滑るペン先は書くことをとても楽しくしてくれます。
カスタム823(M:中字) / パイロット

私が持つ万年筆の中でもトップクラスの滑らかさのカスタム823。
とにかく書いていて気持ち良いのです。
プランジャー式という吸入機構で、インクの吸入は一瞬で済みますし超大容量なのでインクの補充が面倒な方にもおすすめです。
詳しく知りたい方はこちらの記事に書いているので読んでみてください。
カスタム742(WA:ウェーバリー) / パイロット

滑らかさに加えて筆記角度やひねりに対する許容範囲がとても広いので、持ち方にクセがある方でもきっと扱いやすいどなたにも広くおすすめできる素晴らしき万年筆です。
ストレスフリーで気持ち良く、ずっと書いていたくなります。
エラボー金属軸(SM:ソフト中字)/ パイロット

ペン先に弾力があって、とめ・はね・はらいを表現できる日本語にピッタリの万年筆。
弾力はあるのですが、柔らかすぎないので初心者でも扱いやすく、書いていて楽しい万年筆です。
このほかの滑らかな万年筆について詳しく見たい方はコチラの記事を読んでみてください。

硬めのペン先の万年筆
やわらかいペン先は慣れるまでコントロールが難しいので、万年筆初心者の方には硬めのペン先がおすすめです。
硬めのペン先はコントロールしやすいので、キレイな字を書きたい方にも良い選択です。
コクーン / パイロット
2千円代で手に入る安価な万年筆ですが、パイロットの高品質で安定した書き味で使いやすいです。
カラーバリエーションが豊富なところも良いところです。
#3776センチュリー / プラチナ
プラチナの金ペンエントリーモデルで、安定した書き味で使いやすいです。
硬めな書き味ですが、ペン先に弾力があります。
スリップシール機構で長期間使わなくても書けるので、手入れの手間が少ないので初心者の方や顔料インクを使うのにもおすすめです。
amazonや楽天で7千円ほどで手に入ります。
オプティマ / アウロラ
書き味が安定していてとても滑らかに書けます。
5万円ほどしますが、アウロロイドと呼ばれる樹脂を使った宝石のような美しさの万年筆です。
窓がついていてインクの残量がわかるので使い勝手が良いです。
本体吸入式デビューにもおすすめです。
太字でぬらぬらを求める方におすすめの万年筆
プロフィットスケルトン(Z:ズーム) / セーラー
NAGASAWA文具センターオリジナル万年筆です。プロフィットスケルトンで略してプロスケとも呼ばれます。
ズームというペン先が太字ながらとても使いやすいのです。
透明軸がとてもオシャレです。
男性にはブラックプロスケというブラックメタリックなカッコイイカラーのものもあります。
プロスケがamazon・楽天で13500円、ブラックプロスケが15000円ほどです。
エラボー(SB:ソフト太字) / パイロット
とめ・はね・はらいがよく出る日本語に適した万年筆です。
ペン先に弾力があってよくしなるのと、フローがとても良く書いていて気持ち良い万年筆です。
樹脂軸と金属軸があって値段が異なります。
amazonで樹脂軸が1.2万円、金属軸が1.8万円くらいです。
価格差はありますが、個人的なおすすめは金属軸です。
金属軸は質感が良く適度な重みで書きやすいのと、大容量コンバーターを使用できるためです。
スーベレーンM800(B:太字) / ペリカン
オシャレなデザインと気持ち良い書き味で、太字でぬらぬらと書きたいときにピッタリです。
M800は大きめなのですが、やわらかめに設計されていてM600までとはひと味違った書き心地なのです。
きっと大事な一本になります。
楽しい特殊ニブをお探しの方におすすめの万年筆
ふでDEまんねん / セーラー


筆文字のような筆致になる楽しい万年筆です。
特殊ペン先の中では2千円しないで手に入れられる手頃なお値段なので、特殊ペン先デビューにもおすすめです。
ふでDEまんねんについて詳しくはこちらの記事に書いていますので、興味があれば読んでみてください。
プレラ 色逢い(CM:カリグラフィ) / パイロット
万年筆でカリグラフィのような表現ができるカリグラフィニブ(ペン先)です。
カリグラフィに興味がなくてもただ字を書くだけで縦横で太さに変化が出て味のある字になります。
硬めの書き味でカリカリした感じがありますが、amazonで3000円しない手頃なお値段なところもおすすめなポイントです。
カスタム74(MS:ミュージック) / パイロット
ミュージックは楽譜用に作られたニブ(ペン先)ですが、字を書くのにも縦が太く、横が細く線が引けて自然と字に味が出ます。
書いていて変化が生まれるので楽しいですし、字がうまく見えるので、人気のペン先です。
amazon・楽天で9千円くらいです。
エイハブ(フルフレックスニブ) / ヌードラーズインク
パイロットのフォルカンと同じく筆圧によって字幅をコントロールできるタイプのニブ(ペン先)であるフルフレックスニブの万年筆です。
字幅のコントロールは楽しいですし、筆圧強めでも壊れにくくて気軽に使いやすく、最近よく使ってます。
カスタム742(FA:フォルカン) / パイロット
フォルカンは筆圧によって字幅をコントロールできる面白いニブ(ペン先)です。
タッチがやわらかいので筆圧が強い方には向いていないですが、意識しているうちにすぐ慣れます。
独特な書き心地で書いていてとても楽しい万年筆です。
こんな人におすすめな万年筆


初心者の方にも扱いやすいおすすめの万年筆
万年筆に慣れてくると扱い方や対処できるので、気に入るならどの万年筆でも良いと思いますが、最初は扱いやすい万年筆がおすすめです。
プレジール / プラチナ
定価千円と安価ながらとても滑らかな書き味です。
スリップシール機構を搭載していてインクまわりのトラブルになりにくいところも初心者の方におすすめのポイントです。
コクーン / パイロット
20代、30代の若い社会人をターゲットにしたエントリーモデルの万年筆です。
滑らかな書き味はモチロンのこと、すべてのパーツを国内で自社開発していて品質が高く、ハズレがないところが初心者の方にも安心してオススメできるところです。
カスタム742(WA:ウェーバリー) / パイロット
1.4万円ほどするので少し値が張りますが、筆記角度やひねりの許容範囲が広くてあらゆる人に書きやすく、そして滑らかさがバツグンなので予算が合えばとてもおすすめです。
初心者におすすめの扱いやすい万年筆について、こちらの記事にもまとめていますので、気になる方は読んでみてください。



左利きの方におすすめの万年筆
ペリカーノJr(L:左利き用) / ペリカン
ペリカンの子ども向けでかわいらしい万年筆の左利き用のペン先です。
ペリカーノJrはお値段も1500円前後とかわいく、入門として買う人も多いので、初めての万年筆にもおすすめです。
サファリ(LH:左利き用) / ラミー
伊東屋でも一番売れている万年筆として大人気のサファリの左利き用のペン先版です。
左利きの友人によると普通のサファリと違って引っかかりを感じないようなので、通常のペン先で使いづらさを感じている方は試してみると良いかもしれません。
amazonで3500円前後です。
また、ペン先だけでも販売しているので、すでにサファリを持っている方はペン先だけ購入して差し替えることもできます。
ペン先は1500円ほどです。
プロフィット21 レフティ(細字、中細、中字) / セーラー
セーラーの左利き用万年筆です。
amazonで1.8万円、楽天で1.5万円ほどと先ほどまでにあげたペリカーノJrやサファリと比べて高価ですが、高級感のある軸と21Kのペン先で人気があります。
左利き用で細字を探している方にもおすすめです。
カスタム742(WA:ウェーバリー) / パイロット
筆記角度やひねりの許容範囲が広くて初心者にもおすすめなウェーバリーというパイロットのペン先。
これが左利きの方の押して書くような書き方にも良いようで、左利き専用のペン先ではありませんが、左利きの方にも評判が高くておすすめです。
1.4万円と少し高めですが、このペン先の書きやすさがこの値段で味わえるのは本当に素晴らしいです。
女性におすすめの、小ぶりで取り回しが良い万年筆
カヴァリエ / パイロット
カラーラインナップが非常に多いのが特長で、女性をターゲットにしているのためか、淡いキレイな色合いのカラーが多く用意されています。
デザインによって値段は変わりますが、単色のデザインはamazonで2500円ほど、マーブル柄は4000円前後で売られています。
鉄ペンで書き味は硬めです。
メトロポリタン エッセンシャル / ウォーターマン
ウォーターマンのスリム軸で、書き味が良い鉄ペンです。
素材によって値段が異なり、amazonで5500円~9500円です。
しかし、ハズレもあるのでネットで買うよりもお店で試し書きして買ったほうが良いかもしれません。
スーベレーンM400 / ペリカン
スーベレーンはオシャレなデザインに加えて書き味も良く、まさに優れものです。
※スーベレーンはドイツ語で優れものの意
M400の数字は大きさを表していてM400はスタンダードで手の小さい方にしっくり来ると日本で人気です。
スーベレーンを手にしてしまうと気づくと増えていく危険があるので、そこだけは注意が必要です。
毎年限定カラーが発売されて誘惑してきます。
男性におすすめの、大ぶりでゆったりと書ける万年筆
スーベレーンM1000 / ペリカン
スーベレーンシリーズで一番大きな軸です。
選べるカラーが黒と緑だけなのが残念ですが、同じ18Kのペン先のM800ともまた一味違った書き心地で素晴らしい万年筆です。
amazonで6.5万円ほどです。
マイスターシュテュック149 / モンブラン
万年筆の王様モンブランで誰もが一度は憧れるマイスターシュテュックです。
年代によって書き味が異なるようで、現行品は他にあげたものと比べても硬めな書き味です。
amazonで7万円代です。
モンブランは偽物も多いようで、ヤフオクやメルカリなどで買うのはキケンです。
安く買いたいなら安心して買えるキングダムノートのような中古ショップがおすすめです。
カスタムURUSHI / パイロット
パイロットの特大30号のペン先で、大きくてしなやかなペン先から生まれる筆記感は極上の一言です。
amazon・楽天でも9.5万円ほどです。
値段が値段なのでずーっとガマンしていましたが、初めて試し書きしたときの感動を忘れられずにとうとう買ってしまった万年筆です。
価格で選ぶおすすめ万年筆


5000円以内で買えるおすすめの万年筆
プレジール / プラチナ
プレジールはスラスラとした書き味を千円で手に入れられるので初心者の方や色々なインクを使いたい方にもおすすめです。
インクが内部で乾きにくいプラチナ独自のスリップシール機構を搭載しているので、インクまわりのトラブルが起こりにくいので、初心者の方でも扱いやすく、また、大量の万年筆を揃える人にもメリットが大きいのです。
コクーン / パイロット
20代、30代の若い社会人をターゲットにしたエントリーモデルの万年筆です。
滑らかな書き味はモチロンのこと、すべてのパーツを国内で自社開発していて品質が高く、ハズレがないところが初心者の方にも安心してオススメできるところです。
私もいまだに使用していてお気に入りの1本です。
1万円以内で買えるおすすめの万年筆
カスタム74 / パイロット
パイロットの金ペンエントリーモデルです。
書き味は上位のものにも引けを取らない滑らかさなので初めての金ペンにまさにピッタリです。
ペン先が全11種類と豊富に用意されているので自分好みの1本を探せます。
金ペンとしては安価なので色々とペン先を揃えたい方にもおすすめです。
#3776センチュリー / プラチナ
プラチナの金ペンエントリーモデルです。
スリップシール機構で、長期間インクが乾きにくく、初心者の方でもインクのトラブルが起きにくくておすすすめです。
私自身2年くらい1本のカートリッジインクが持ちました。
パイロットやセーラーと比較して硬めの書き味です。
3万円以内で買えるおすすめの万年筆
プロフェッショナルギアΣ レアロ / セーラー
21金のペン先が紙の上を滑るように滑らかに書けます。
尾栓吸入式で約1mlとインクが大量に入れられます。
amazonで2.3万円前後です。
カスタム743 / パイロット
パイロットの定番の金ペンです。
カスタム74やカスタム743と比べて大型で、ゆったりと書きたい方におすすめです。
amazonで2.1万円です。
スーベレーンM400 / ペリカン
スーベレーンはオシャレなデザインに加えて書き味も良く、まさに優れものです。
※スーベレーンはドイツ語で優れものの意
M400の数字は大きさを表していてM400はスタンダードで手の小さい方にしっくり来ると日本で大人気です。
ファンが多いのも頷ける素晴らしい万年筆です。
3万円超でおすすめの万年筆
スーベレーンM800 / ペリカン
ペリカンの人気なスーベレーンシリーズです。
M800はやや大きめなのですが、ペン先が18KになるのでM600までとはひと味違った書き心地を楽しめます。
きっと大事な一本になります。
マイスターシュテュック146 / モンブラン
言わずとしれた万年筆の王様モンブランの傑作マイスターシュテュック。
ステータスとして持つには一番です。
大型の149と比べて146は一回り小さく取り回しが良いので実用性は高いです。
amazonで5.8万円です。
現行モデルは硬めな書き味なので、他にあげたスーベレーンやカスタムURUSHIでは柔らかいという方にもおすすめです。
モンブランは偽物も多く、ヤフオクやメルカリなどで買うのはキケンです。
安く買いたいなら安心して買えるキングダムノートのような中古ショップがおすすめです。
カスタムURUSHI / パイロット
パイロットの特大30号のペン先で、大きくてしなやかなペン先から生まれる筆記感は極上の一言です。
amazon・楽天でも9.5万円ほどします。
値段が値段なのでずーっとガマンしていましたが、初めて試し書きしたときの感動を忘れられずに買ってしまった万年筆です。
軟らかく引っかかりのない書き心地がとにかくたまりません。
軸がかなり大きいので、ペンシースに入らない場合がありますが、持ち歩いて普段遣いするというよりは家でゆっくりと書きたい万年筆です。
コスパで選ぶ安くてお値段以上な万年筆
安価なのに使っていたい超優秀な万年筆たちです。
ベース / シュナイダー


字を書くならコレ!
書き味はカリカリ系なので気持ちよさはありませんが、硬さの中にわずかに弾力があってメリハリのあるきれいな文字を書けます。
(2021/01/25 22:39:25時点 楽天市場調べ-詳細)
レイ / シュナイダー


鉄ペンは一般的に硬いものが多く、しなりの良い万年筆といえば1万円以上するのが普通なのですが、このレイは2千円ほどなのにめちゃくちゃしなります。
ふわふわと気持ちの良い書き心地を楽しめます。
プレジール / プラチナ


滑らかさとインクが乾きにくい独自機構で扱いやすく、千円とは思えない出来の日本が誇る万年筆です。
書くことが楽しくなります。
(2021/01/25 01:12:36時点 楽天市場調べ-詳細)
コスパに優れる万年筆について詳しくはコチラの記事にまとめていますので、よかったらコチラもどうぞ。



おすすめの万年筆のまとめ


おすすめの万年筆をまとめてみました。
「自分のお気に入りが入ってない!」などあると思いますが、一部を除いて私が実際に使っている万年筆やお店や知人に書かせて頂いたものに限っているのでその点はご容赦ください。
(「これにはこの万年筆がおすすめ!」みたいなご意見もお待ちしています。)
これからも良いと思った商品が見つかったら更新していきますし、パターンについてもちょいちょい増やしていく予定なので、またチェックしていただけたら嬉しいです。
おすすめの万年筆についてはこんな記事も書いていますので、良かったらコチラもどうぞ!