パイロットの入門万年筆のコクーン。
定価3000円という万年筆にしては低価格でありながら、見た目、書き味どちらも素晴らしい製品です。
一般的に書き味には個体差や相性がある万年筆のペン先ですが、コクーンはパイロット製の高品質なペン先でとても安定しているので、万年筆初心者の方でも選ぶのに困らないので初めての万年筆としておすすめしています。
そんな優れたコクーンを使わなくなってから半年くらい経ちました。
好きだったはずの万年筆を敬遠している理由はインクが乾きやすいという弱点が致命的になってきたため。
乾きやすいと言ってもちゃんと使ってあげていれば全く問題はない程度です。
万年筆を使い始めた頃は本数も少なくてどの万年筆もローテーションできていたので、毎日でないにしても数日に一度は使っていたように思います。
ところが、近頃ではインクを入れている万年筆が30本を超え、1本1本を使う機会がかなり減ってしまいました。
コクーンが良い万年筆であることは間違いないのですが、普通のペン先(中字や細字)で特徴がないうえに、柔らか系の書き味のほうが好みな私には比較的固めな書き味のコクーンを積極的に使う理由が見いだせず・・・
そうして使わないでいると、たまに書こうとしたときにインクが煮詰まって色が濃くなってしまっていたり、ヒドイときには書けなくなってしまっていたりすることが増えた結果、ついには洗浄してそれきり使わなくなってしまいました。
その反面、パイロットのカスタムシリーズやエラボー、ペリカンのM800は乾きにくくてありがたいです。
プラチナのスリップシール機構のように乾きにくいとうたっているわけではありませんが、2~3週間から下手したら1ヶ月使っていなくても1画目からスラスラと書けます。
乾きにくくて使いやすい万年筆たちの記事はこちらに書いていますので、気になった方は読んでみてください。
万年筆はどれが良いかなんて人の好みや使い方などによる相性次第なのですが、最初からこんなに買うことがわかっているとしたらパイロットで言えばコクーンよりもカスタムシリーズの方がおすすめです。
とはいえそれは結果論。元々そこまで筆記具に対する興味が強いわけではなかったのでコクーンのほかに買うなんて思っていませんでした。
また今までコクーンをおすすめした方々の中にはコクーンで満足してずっとそれだけ使っているという方もいらっしゃいます。
値段が高いものを使ったからと言って、私のようにコクーンよりもそちらの方を気に入るとは限りませんし、私自身も初めての万年筆がコクーンで満足しています。
条件が提示されるような場合を除いては、万年筆が初めての方にはやはりこれからもコクーンをおすすめしていくのだろうと思います。
おすすめの万年筆について書いていますので、良かったらこちらもどうぞ!