
万年筆を使うようになると外でも使いたくなります。オシャレな万年筆を学校や職場・カフェなどで使う。
そんなときにはしっかりと万年筆を保護してくれるペンケースを選ぶことが大切です。
安いプラスチックの万年筆であればあまり気にせずに雑多にペンケースに放り込むのが一番カンタンで使い勝手も良いかもしれません。
しかし値段が高くてキレイな万年筆を使うようになってくると話は違います。
せっかくの美しい軸も傷がついてしまったり、メッキが剥がれてしまったりなどするとかなり悲しい思いをします・・・。
大事な万年筆を安全に持ち運ぶためにはペンを差すところが独立したタイプのペンケースがおすすめです。
目次
万年筆のペンケースの選び方のポイント

ペン同士が接触しないようになっているか?
ペンを入れるところが独立している
ペンを入れるところが1本1本個別に分かれている必要があります。
かぶせ蓋がある
ロールペンケースのように巻くようなタイプの場合はペン同士が重なるところが、かぶせ蓋などで直接触れない工夫があるかどうかが大事です。
何本差か?
持ち歩きたい本数によって変わります。
1本差から3本差、5本差、20本差など様々なバリエーションがあります。多いとそれだけ大きく重くなり、持ち運びには向かないので、普段遣いには多くても5,6本までのペンケースがオススメです。
持ち歩きたい万年筆が収まるか?
大きさは一番大事です。
持ち歩きたい万年筆がペンケースに収まらなかったら使えません。特に大型の万年筆は入らないことがあるので注意が必要です。
おすすめのペンケース
本革ロールペンケース / FOOTAN

以前メインで使っていた本革のロールペンケースです。
革が薄くてコンパクト
革は薄いのですが、その分コンパクトに持ち運びができます。
かぶせフタがついていてペン同士が接触しないようになっています。
ただ、5本差のうち両端の2本の幅が広くとられているため、そこに細いペンを入れると使っているうちにななめにズレて隣のペンに接触してしまいそうで気になりました。ペリカン1000やカスタムURUSHIのような大型軸なら問題は起こらなさそうで気になりません。
本革のロールペンケースの中ではかなり手頃な値段
本革で5本差しのペンケースとなると1万円前後のものが多いですが、こちらはその半額以下で手に入れられるのでかなり安く済みました。
使い勝手も良くてコストパフォーマンスは高いです。
FOOTANというブランドは聞いたことがなかったのですが、人気のようで使っている方をSNSでよく見ます。
ペンサンブル / パイロット

FOOTANの2倍くらいの値段ですが、ロールタイプで万年筆を傷つけずに持ち運ぶならペンサンブルがオススメです。
万年筆を安心して運べる
ペンサンブルは革がしっかりとしていて、ペンを差したときにしっかりと固定されるので万年筆に傷がつかずに持ち運べます。
内側のペンを挿す部分もスエードのような生地で優しく守ってくれます。
本革で手触りが良い
本革でしっとりとした手触りの良い革です。
色合いもキレイでコスパはかなり良いように思います。
万年筆用の本革のロールペンケースをお探しの方にはかなりおすすめです。
1本差のロールペンケースや3本差のラウンドファスナーペンケースもある
ペンサンブルはいくつかタイプがあり、本数違いや形状が違うケースがあります。
パイロット×ソメスサドル ペンシース

いま最も使っているのがこちらのペンシース。
少々値は張りますが、筆記具をすぐ取り出せて使い勝手がよく、シンプルで気取らないデザインでシーンを選ばず使えて普段遣いにはピッタリなのです。
しっかりとした本革のペンシース
分厚くてしっかりとした革で安心感があります。
内側はスエード素材でやわらかい手触りなので優しく守ってくれそうです。
カスタムURUSHIのような超大型軸が入る
カスタムURUSHIというパイロットの超大型軸も入るので、大体の万年筆が入るのではないかと思います。

ALIO(アリオ) / KACO(カコ)


ALIO(アリオ)は軽くて大型軸も入れられて超リーズナブルな最近のおすすめペンケースです。
カスタムURUSHIのような超大型軸が入れられる
大型軸だとペンケースに入らないこともよくあります。ALIO(アリオ)についてはゴムなので問題ありません。
私が持つ万年筆の中で最大サイズのカスタムURUSHIも問題なく入ります。
エボナイト軸には使用できない
カスタムURUSHIやカスタム845のようにエボナイト素材だとゴムと化学反応して変色や変質してしまうため使用できません。
漆を塗っていてもダメなようなので、カスタムURUSHIはしばらく入れていたのですが、変色してしまったらかなりショックなのでやめました。
40本差でも定価5400円と超リーズナブル
万年筆用のペンケースになると本革タイプの物が多く、大人でカッコいいのですが値段が高くなります。
数万円する物も多いです。入れ物だけで万年筆が変えてしまいます・・・。
ALIO(アリオ)は40本差でも定価5400円とかなりリーズナブルなのです。
ナイロン素材で軽い
本革のもう1つの悩みが重さ。大きければ大きいほどにその重みはズッシリときます。
万年筆が加わるとかなりの重さになります。
ALIO(アリオ)はナイロン素材でとても軽くて持ち運びしやすいです。
軽くて万年筆がたくさん入って値段も安いので、大容量のペンケースがほしい方にはALIO(アリオ)はとてもおすすめです。
ALIO(アリオ)について詳しくはこちらの記事に書いていますので、気になったら読んでみてください。
レザーペンケース / ペリカン


スーベレーンシリーズで有名なペリカンの本革ペンケースです。
本革でしっかりとした作りですが、そのぶん重くて値段も高めです。
私は20本差にしましたが、大きく重いので普段遣いなら6本差くらいまでが良いかと思います。
ペンサム / キングジム


ノートやスーツの内ポケットなどに挟めるようになっていて便利です。
サッと1本だけ持ち運びたいというような場合にはオススメです。
フェイクレザー
フェイクレザーはすぐにフェイクと分かってしまう見た目や、すぐに表面が剥がれて汚らしくなってしまうものがあるのであまり好きではないのですが、こちらは今のところきれいに保てています。
マグネットの力で挟む


ロルバーンの厚い表紙にも挟まります。磁力がなかなか強く、逆さにしても落ちません。
本数が多いタイプもある
傷つけずに持ち歩くという目的には不向きですが、収納本数が多いタイプもあります。普通に便利なので廉価な筆記具用や傷が気にならないという人にはコチラもおすすめです。
ペネック / あたぼうステーショナリー


ペネックはネックストラップ付きのペン差しです。
最近職場の服装規定が自由になってスーツを着なくなり、胸ポケットがついていない服装のときが多くなりました。
服装に関係なくお気に入りのペンをいつでも持ち運べて便利です。
おすすめ万年筆用ペンケースのまとめ


万年筆を持ち運ぶのに欠かせないペンケース。
万年筆だけでなくペンケースにも少しこだわってみるとまた愛着が湧いて良いものです。お気に入りのペンケースから好きな万年筆を選んで取り出す時間が好きです。
大切な万年筆を持ち歩くときにはペンケース選びが大事!
万年筆の使い方や好みに合わせて選んでみてください!
こんにちは
ちょっと 気になることがあったので
二度目のコメントです
ALIOの説明文の箇所について
エボナイトとゴムは 相性悪く たとえ 漆を塗っていたとしても 化学反応がおき 変色すると 文具店の方から 聞き 注意された覚えがあります
万年筆に詳しくないので カスタム漆の軸の素材を
存じあげないのですが カスタム845 をはじめとして
エボナイト軸の万年筆は ゴムでとめるタイプの
ペンケースは 使えないはずです
おそらく…(自信がなくて 申し訳ないのですが)
時々 ブログを拝見しています
楽しんでますよ
>通りすがりの主婦さま
2度目のコメントありがとうございます。
そういえばエボナイトとゴムの件、私も聞いたことがありました。
確認のうえで補足事項として追記させていただきます。ご指摘ありがとうございます。
以前いただいたコメントが嬉しくて予定していたよりも早くカスタム845を購入しました。
在庫切れでまだ手元に届いてはいないのですが、カスタム845の評判は良いのでとても楽しみです。
今後ともよろしくお願いいたします。