万年筆には純正のインク(本体と同じメーカーのインク)を使うべきとされています。
個人的には自己責任になってしまうことを踏まえつつ好きなインクを使う派です。
目次
なぜ万年筆に純正インクを使うべきとされているのか?

- 万年筆とインクは相性がある
- 他社のインクで思わぬトラブルが起きる可能性も
- 他社のインクを使うと保証対象外になる
万年筆に純正インクを使うべき理由をあげてみるとこんなところです。
万年筆とインクは相性がある
万年筆とインクには相性があります。
万年筆のインクを蓄える力やフローとインクの粘度によって、バランスが取れていないとインクがドバドバと出すぎてしまう、ボタ落ちする、逆にインクが出てこなくて書けないといったトラブルが起こります。
万年筆とインクは合うように設計されているので、純正インクを使うことが万年筆のパフォーマンスを1番発揮しやすいのです。
他社のインクで思わぬトラブルが起きる可能性も
他社のインクを使うことでよくある問題はインクが出すぎる、出てこないといった程度なので大したことではありません。
インクを変えれば解決する話なので。
困ったことに、インクが万年筆を腐食して溶かしてしまうようなケースがあります。
他社のインクを使うと基本的には修理の保証対象外になってしまうので注意が必要です。
自己責任だということを理解しつつ、他社のインクも楽しむ

最後の方はちょっと脅かしましたが、基本的には他社のインクも使っちゃう派です。
万年筆のブランドにあわせてインクも増やしてたら使い切るのはムリですし、好きな色があるとも限りません。
万年筆を作らないでインクだけ作っているメーカーもあります。
やっぱりお気に入りのインクを使いたいものです。
どちらにしようか迷うくらいのレベルなら純正のインクを選びますが、それ以外ならあまり気にせず他社のインクでも使ってしまいます。
そのかわりにいつトラブルが起こるかわからないので、新しいインクを入れるときはなるべく毎日使って様子を見るようにしています。
インクを変えるときの洗浄のほうが大事
他社のインクを使わないようにすることよりも、インクを変えるときのほうが注意が必要です。
異なるインクが混ざると変質してインクが内部で固まってしまうなど思わぬトラブルを呼ぶことがあります。
洗浄したつもりでも完全に洗い落とすことは分解洗浄しない限りは難しいので、1度インクを入れたらそれ以外のインクは使わないことが1番安全です。
そうは言ってもインクを変えないことは難しいもの。
気分によって変えたいときもあります。
限定品のインクでもう2度と手に入らなくてどうしようもない場合や、使ってみたインクが万年筆と相性が悪ければインクを変えたほうが良い場合もあるでしょう。
万年筆に1度インクを入れたら違うインクを使うことはなるべく避けるようにして、違うインクを使いたいときは普段のメンテナンスのための洗浄よりも念入りに洗うようにしてください。
まとめ:他社のインクは注意点を踏まえて楽しむ

注意点を踏まえてインクを楽しみましょう!
- 他社のインクに限らず、おかしいと思ったらすぐインクを抜いて洗浄する
- インクを変えるときはしっかりと洗浄する。
メンテナンスについてはコチラの記事に書いていますので、気になった方は読んでみてください。
このほか、おすすめの万年筆について書いていますので、よかったらコチラもどうぞ!