先日の万年筆調整講座で調整したプレピーをアイドロッパー化しました!!
「そもそもアイドロッパーって何?」という方も多いと思うので簡単に説明します。
アイドロッパー式とは万年筆の本体に直接インクを貯めておくタイプのことです。
昔はアイドロッパー式の万年筆が主流だったそうですが、今ではアイドロッパー式の万年筆はほとんど存在していません。
アイドロッパー式は本体に直接インクが入っている分、インク漏れのリスクが高いので注意が必要ですが、インクが大量に入ります。
今回アイドロッパー化したプレピーにはインクが3ml入りました。
トラブルが怖くて少し抑えめにしたので、もう少し入りそうです。
それでもパイロットのカートリッジインクの容量が0.9ml、大容量タイプコンバーター(CON-70)でも1.1mlなことを考えると圧倒的ですね。
以前にパイロットのカクノでもアイドロッパー化しましたが、プレピーのほうがカンタンなうえにトラブルが起こりにくいですので断然おすすめです。
カクノでは一晩横置きしていたらインクがペン先からボタ落ちしてしまったのですが、プレピーでは数日経っても問題ありません。
次から材料と手順を説明していきます。
手順と言ってもすることはインクが漏れないようにネジのところをふさぐだけです。
プレピーのアイドロッパー化に必要なもの
プレピー
当然ですが、プレピー本体が必要です。
今年にプレピーもクリスタル軸という透明軸がでたのでアイドロッパー化には最適です。
入れたインクによって軸の色を変えられますし、中で揺らめくインクが魅力的です。
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シリコングリス
接合部(キャップのネジ部分)からインクが漏れてこないようにするために使います。
私が購入したのはコチラのシリコングリスです。
100円ショップでは見つけられなかったのでamazonで購入しました。
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注射器

インクを本体に入れるための注射器です。
ダイソーなど100円ショップで手に入るもので良いと思います。
わたしはキャンドゥの化粧品コーナーで見つけました。
スポイトでも代用できますが、これから買うなら目盛りが付いた注射器を使うのが一番良いと思います。
目盛りがついていれば万年筆のインク容量にあわせて一発で適量を吸入できます。
また、注射器だとカートリッジに好きなインクを詰めるのにも使えるので便利です。
Oリング
Oリングはネジ部分にはめてインク漏れを防ぐために使います。
プレピーのアイドロッパーにはOリングを使用している方が多いのですが、シリコングラスのみを使用してOリング抜きで試してみました。
しばらくは問題なかったのですが、数カ月後に少しずつ漏れてきたのでやっぱりOリングは必要なようです。
万年筆で書いているうちに気づくとインクで手が汚れていたレベルだったので、じわーっとゆっくり漏れ出てくるような感じだと思われます。
先人たちの知恵には素直に従うべきでした。
Oリングは内径9.5mmがピッタリとの記述を見て9.5mmを購入しましたが、やや余裕があるような感じもあるので9.0mmくらいでも良いような気もします。
黒よりも透明な方が目立たずに良いと思い、こちらを購入しました。
プレピーのアイドロッパー化手順
1.Oリングを首軸のネジにはめる

Oリングを首軸のネジのペン先側にセットします。
2.シリコングリスを首軸のネジ部分に塗る

シリコングリスを首軸のネジ部分にたっぷり塗ります。
ネジを締めてはみ出てきたらティッシュで拭き取ってください。

3.インクを入れてしばらく待つ

注射器を使って軸の中にインクを入れます。

インクを入れたらネジを締めてキャップをしてインクがペン先に到達するまでしばらく待ってください。
完成!!

これで完成です!!
道具さえあれば一瞬で終わります!!
試し書きしたところ、問題なく書けました。

もし問題が起きた場合
問題があったときの参考のために書いておきます。
棚吊り状態になってしまう場合
棚吊り状態(インクが尻軸側にたまって首軸側に落ちてこない現象)になってしまう場合は、中にベアリング球などを入れてみてください。
知り合いの方によるとカチカチと音がうるさいそうなので、問題があってから入れれば良いと思います。
プレピーのアイドロッパー化まとめ

プレピーのアイドロッパー化はめちゃくちゃカンタンなので、ぜひやってみてください!!
ただし、通常の万年筆と比べてインク漏れのリスクが高いので、ペン先を上に向けて持ち運ぶなど取扱には注意してください。
とくにお気に入りのペンケースに入れたいときはしばらく様子を見てからにしたほうが良いかと思います。
おすすめの万年筆について書いていますので、良かったらコチラもどうぞ!


















読んでて思ったんですが、インク漏れ防止にシリコンテープが良いような。安いし、インク漏れも確実に防げる気がします(色が白ですが)
>ぞーさん
そういうものがあったのですね!
インク交換のたびに剥がすことになるのでしょうか。
そうだとしたら手軽さは損なわれてしまいますが、漏れないのであればインク漏れが不安な方には良さそうですね。
コメントありがとうございました。
シリコンテープは多分漏れない限りは替えなくても大丈夫だと思います。ペンを洗った時に替えのも手です(簡単です)
普通は水道のパイプの隙間どめなどに使うのですが、ロードバイクのバルブ延長などの空気漏れを防ぐためなどにも使えます(多分一番安くて、交換も簡単です)
>ぞーさん
インクを吸入するたびに剥がすことになるのであれば、それをしなくて済むシリコングリスとOリングのほうが手間が少ないぶん手軽さは上回り、シールを貼ったときの見た目的なところやノリが軸につかないかというところも気になるところでした。(めんどくさがりなので小さな手間でもなくしたいのです)
インク漏れにも困っていないので今のままで良いように感じましたが、アイドロッパー化した万年筆を外で持ち歩きしていないので、もしかしたらペンケースに放り込んで持ち歩いたりしたら何かの拍子にインク漏れが起こるかもしれません。と不安になるようなときの安全策としては良さそうですね。
シリコンテープは多分漏れない限りは替えなくても大丈夫だと思います。ペンを洗った時に替えのも手です(簡単です)
普通は水道のパイプの隙間どめなどに使うのですが、ロードバイクのバルブ延長などの空気漏れを防ぐためなどにも使えます(多分一番安くて、交換も簡単です)