万年筆には持ち方にちょっとしたコツがあります。
持ち方があっていないと書き心地が悪かったり、インクがうまく出なくて書けなかったりといった事象が起こるかもしれません。
簡単なコツさえおさえれば快適で楽しい万年筆ライフが送れます。
はじめは慣れるまで違和感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、コツを意識しながら万年筆特有の書き心地や筆致を楽しんでいるうちに自然と身についていると思います。
万年筆の持ち方のポイントについて詳しく説明していきます。
万年筆の持ち方のポイント3つ
1.ペン先を上に向けて持つ

万年筆でかくときはペン先を上に向けて持ちます。
このときに左右どちらにも傾かずまっすぐになることが理想です。
万年筆のペン先の先端に『ペンポイント』という球がついています。
ペンポイントはよく見ると左右に割れています。
※以下の写真の赤枠

万年筆はペンポイントの左右に均等に力がかかるように持つことが大切です。
左右どちらかに偏っているとうまくかけないことがよくあります。
正しく持っているつもりでも、無意識にひねってかくクセがあってうまく当たっていない場合があります。
うまく書けないというときは意識してみてください。
パイロットが文房具店などでたまに開催している無料の筆圧測定は自分の万年筆の持ち方のクセがわかり、そのクセに合う万年筆を提案してもらえるのでかなりおすすめです。
私が筆圧測定を受けたときの記事はコチラです。
2.筆圧をかけない
万年筆は筆圧を必要せずともすらすらと書けます。
正しい持ち方をしているのに筆圧をかけないとインクが出ないような場合は悪い万年筆の可能性が高いです。
調整・修理した方が良いかもしれません。
筆圧をかけすぎてしまうと壊れてしまう場合もあります。
筆圧が強い方は最初は慣れないかもしれませんが、思い切って力を抜いてかいてみてください。
3.寝かせ気味で持つ
万年筆はボールペンやシャーペンなどと比べて寝かせてかく筆記具です。
目安としては45度~60度くらいですが、万年筆やペン先の種類によって適した角度が異なります。
直角に近いくらいに立ててもかける万年筆もありますし、逆に限りなく水平に寝かせてもかける万年筆もあります。
書きづらい場合や書き心地が悪い場合は、当たりの角度とズレている可能性があるので色々角度を変えながらかいてみてください。
万年筆の持ち方のまとめ
- ペン先を上に向けて持つ
- 筆圧をかけない
- 寝かせ気味で持つ
基本的な持ち方のポイントをおさえられると色々な万年筆を扱えて万年筆をより楽しめます。
少し意識していればきっとすぐに慣れるので、ぜひやってみてください。
そもそも万年筆以前にペンの持ち方がおかしいという方はペンの持ち方を矯正するアイテムを使うと、正解がわかりやすくて慣れるのが早いので、こちらもおすすめです。
私は「大人のもちかた先生」というアイテムを使って持ち方を直しました。
特に太字やミュージックなど、ペン先を紙に当てる角度がシビアなタイプのニブ(ペン先)では効果は絶大でした。
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ここまで書いてきましたが、必ずしも全てを無理にあわせなくても良いかと思っています。
万年筆はあくまで道具なので自分を無理に万年筆に合わせず、自分に合う万年筆を探すということも万年筆の選び方の1つかと思います。
ペン先の向きくらいは合っていないとダメだと思いますが、筆圧やペンを持つ角度についてはその人にあう万年筆を使えば解決できることも多いです。
例えばペンを立てて書くのに慣れているなら立てて書きやすい万年筆を使えば良いでしょう。
万年筆にハマったら色々と使ってみたくなって自然と持ち方も変えていくようになるかもしれません。
万年筆の選び方についてはこの記事にまとめているので、よかったら参考にしてみてください。
このほか、おすすめの万年筆や万年筆の選び方などについて書いていますので、良かったらコチラも読んでみてください。