ニブとも呼ばれるペン先には沢山の種類があります。
同じ万年筆でもペン先が違うと字幅、硬さ、ハライやハネの表現のしやすさなど全くの別ものになります。
ハマるとその分お金は大変ですが…
万年筆のペン先の材質について

ペン先には金やステンレス、スチールなどが使われます。
ペン先に金が使われている万年筆は通称『金ペン』、金が使われていない万年筆は『鉄ペン』などと呼ばれます。
一般的な特徴はこんな感じです。
金ペン
- 値段が高め(1万円~)
- 書き味がやわらかい
- インクの腐食に強い
鉄ペン
- 値段が手頃(100円~)
- 書き味は硬め
※あくまで一般的という話なので、鉄ペンでもやわらかいものもあります。
最初は手頃な鉄ペンがオススメ
金ペンは鉄ペンと比較すると筆圧の弱い人向けで、あんまり強い力をかけてしまうと壊れることもあります。
ボールペンに慣れている人は筆圧が強めなので、比較的筆圧に強い鉄ペンは手頃な値段でお試し感覚で買えることもあり、入門としてピッタリなのでオススメです。
初めての一本にオススメの万年筆についてはコチラでまとめましたので、良かったら参考にしてみてください。
万年筆のペン先(ニブ)の種類について
代表的なペン先は極細、細字、中字、太字
万年筆の代表的なペン先にはこんな種類があります。
- EF(極細):手帳など細かい字を書きたいときに
- F(細字):普段使いに
- M(中字):万年筆の書き味を楽しみたいときに
- B(太字):宛名書きなどに
ハマると結局全部欲しくなりますが、初めてで迷う場合は
普段使いしたい人にはF(細字)
万年筆特有の書き味を楽しみたいという方にはM(中字)以上
がオススメです。
日本メーカーのF(細字)は一般的なボールペンと近い字幅で違和感なく使いやすいかと思います。0.5未満の細いペンが好みの人はEF(極細)の方が良いかもしれません。
細いと硬めで太いとぬらぬらな傾向
書き味としては太いほうがやわらかくヌラヌラとなめらかで、細いとカリカリと硬めの傾向にあるので、万年筆特有の書き味を楽しみたいという方にはM(中字)以上がオススメです。
また、太いほうが万年筆特有のインクの濃淡を楽しみやすいです。
(細いとほとんど濃淡は出ません)
太いと当たりのポイントが厳しくなって扱いづらい
太い字幅の万年筆はかくときの当たりのポイントが厳しくなります。
紙に当てる角度が適切でないとインクが出にくいケースがあります。
なので最初はあまり太い字幅のペン先は選ばないほうが安心かもしれません。
同じペン先でもメーカーによって字幅が大きく異なる
ペン先の種類が同じでもメーカーによって実際の字幅が違います。
とくに日本メーカーと海外メーカーでは大きく異なります。
基本的に漢字など字が細かい日本メーカーの方が細いです。感覚的には日本のF(細字)と海外のEF(極細)が同じくらい。
これはメーカー間でも違うので字幅にこだわるなら試し書きしてください。
特殊ペン先
基本的なものはうえであげたもので最初はそちらの方が良いかと思いますが、万年筆に慣れたら特殊なペン先も楽しいです。
筆圧で字幅が変わったり、縦と横で字幅が変わったり字に変化が生まれて書いていても見ても楽しくなります。
私のお気に入りの特殊ペン先の万年筆について記事にしているので、よかったら読んでみてください。
万年筆のペン先のまとめ

万年筆沼にハマると自然と色々な種類を揃えたくなります。そのときはぜひ特殊ペン先にもチャレンジしてみてください。
ただし、ここにいってしまうともう抜け出せなくなるので注意してください!
オススメの万年筆について書いていますので、良かったらコチラもどうぞ!














