万年筆には興味があるけれど「手書きなんてあんまりしないよ、いつ使うの?」、「せっかく買ったけどあんまり活用できてない」という方にぜひ万年筆を使っていただけたらと思いまとめてみました。
基本的にはそんなに構える必要もなく、手書きをするようなときにはいつでも使えます。
私が使っている具体例やどんなシーンでよく使われているかについてご紹介します。
日常で万年筆を使う
仕事で使う

ブレストするときやメモを取りたいときなどビジネスシーンでも使えます。
電話や会議などでサッと書きたいときに悠長にキャップを外して・・・なんて訳にはいかないという方にはノック式万年筆がおすすめです。
ボールペンと同じようにノックでペン先を出し入れできるので使い勝手は抜群で、私が1番使う機会が多いのはノック式万年筆です。
ノック式の万年筆で人気なのはプラチナの『キュリダス』とパイロットの『キャップレス』です。どちらにしようか迷うようであれば『キュリダス』の方が使い勝手がよくて値段も安いのでおすすめです。書き味としてはどちらも申し分ないです。
各商品について詳しくはこちらの記事に書いているので気になったら読んでみてください。
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私は仕事中にリフレッシュしたくなったときにも万年筆を取り出して適当な裏紙になぐり書きしたり、ノートに思ったことを書いたりしています。紙にお気に入りのペンを滑らせていると気持ちよくてちょっとした気分転換になります。
職場に合法的に持ち込める趣味グッズとして重宝しています。
勉強で使う

書いていて気持ち良い万年筆で勉強しているとモチベーションが上がって勉強も楽しくなります。
黒以外の字の方が記憶に残りやすいそうなのでカラーインクもおすすめです。
司法試験など論文の試験で使用する方も多いようです。筆圧いらずで書けて疲れにくい万年筆はたしかにスピードや量が求められるシーンにピッタリですね。
思考のアウトプット
思いつくままにガーッと書き殴るのに万年筆は思考を止めずに書けるのでピッタリです。
手書きはカンタンな図もすばやくかけるので効率的です。
思考をアウトプットする手法は色々ありますが、私がよく使っているものを紹介します。
A4メモ書き(0秒思考)
赤羽雄二さんのベストセラー『0秒思考』他多数の著書で紹介されている方法で、A4用紙1枚に1テーマを1分間という短時間の中で超スピードで書き出します。
頭の中のもやもやを吐き出してスッキリとしたり、思考力をきたえることができます。
どこででも手に入るA4コピー用紙とペンがあれば良く、シンプルで取っつきやすいです。
速記してもかすれず筆圧のいらない万年筆は便利です。
万年筆でのおすすめはノック式万年筆の『キュリダス』や『キャップレス』、なぐり書きしてもかすれることなくついてきてくれる『ウェーバリー』がおすすめです。
マインドマップ
思考をグラフィカルに吐き出すマインドマップは感じたこと・考えたことをネットワークのようにどんどんつなげていきながら思考を広げていくやり方で、こちらもシンプルでとっつきやすいです。
シンプルに単色で書くのも良いですし、好きな方ならカラフルで凝ったマインドマップをかきたいときにもバリエーション豊かなインクで描くのはとても楽しいです。
マインドマップを考案したブザン氏の著書です。私はこの本でマインドマップについて学びました。
日記をつける

私はせっかく買った万年筆を毎日使う理由が欲しくて日記をつけ始めました。
日記帳のようにフォーマットが決められたモノではなく、普通のノートに自由に書いています。
万年筆とは直接関係ないですが、『1冊のノートにまとめなさい』という本を読んでから、いままで日記、勉強、投資、仕事など用途別に分けていたノートを分けずに1冊にしました。
この運用になってからノートを探す手間がなくなったり、持ち歩きするノートをどれにするか悩む必要もなくなったりして快適です。
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1冊のノートに仕事のことでもプライベートのことでも思ったことや学びのことから旅の計画や訪れたレストランやカフェの記録など何でも自由に好きに書いています。
眠いとか疲れたとかしょうもないレベルのことを書いているときもよくあります。
手紙・年賀状・メッセージカードをかく

字に味が出る万年筆は手紙などを書くときにもピッタリ!
わたしはほとんど手紙を出さないですが、年賀状は必ず万年筆で書いています。
せっかく万年筆を持ってるので使いたいというだけの理由ですが、同じ文章でもプリンタで印刷された無機質な文字よりも手書きのほうがやっぱり受け取って嬉しいので、相手にとっても良いかなと思っています。
趣味で万年筆を使う
字の練習(ペン習字)
万年筆を使うからにはキレイな字を書きたいというわけで、字の練習をする人も多いです。
私もその中のひとりで、ペンの持ち方すら正しくなかったのでそこから教えてくれる本を買って練習してました。
ペンの持ち方は二十何年も間違った持ち方だったので習慣を変えるのに少し苦労しましたが、しばらく気をつけて正しく持つように注意しているうちに直りました。
ペンの持ち方やペンの運びは文字と写真だけだとわかりにくい部分もありますが、こちらの本にはDVDが付属されていて映像でとてもわかりやすかったです。
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この本の良いところはひたすらなぞったり見本の真似をするという根性論のようなものではなく、美文字のルールを教えてくれるところです。
前者のようなものだとなかなかやる気も出ないですし、「応用がきかないのでは?」「すべての文字を練習しないといけないの・・?」と抵抗があったのですが、コチラの本はルールを教えてくれるので練習しない字でもコツが分かって自然と上達します。
私のように今までに字の練習をしたことがなかったり、ペンの持ち方から直したいという方には特におすすめです。
同じ方の著書で『万年筆で極める美文字』という本もあります。文字の書き方だけでなく万年筆の扱いについても書かれているので、万年筆が初めての方にはコチラもおすすめです。
最初は本で独学だったのですが、もう少し本格的に字を綺麗にしたいと思い、通信講座を受講しました。
先生に添削してもらえるので美文字へ近づく近道になります。独学だとマイペースなのである日を境にだんだんとやらなくなってしまうことも多かったのですが、受講期限が設定されているプレッシャーでペン習字が習慣になりました。
こちらの講座ではもちろん万年筆を使用できます。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
カリグラフィ

万年筆でカリグラフィ用のペン先を作っているメーカーもあります。
カリグラフィには専用のペンがあって、カリグラフィ用の万年筆よりもやりやすかったり、色んな字幅があったりするのですが、万年筆でもライトにカリグラフィを楽しむには充分です。
カリグラフィのやり方がわからなくてもカリグラフィ用万年筆で普通に書くだけで縦横で太さが変わって字に味が出て楽しめます。
私が持っているのはセーラーの『ハイエースネオ』とパイロットが出している『プレラ』です。セーラーの『ハイエースネオ カリグラフィ』はちょっとしたカリグラフィの説明書がついていて1500円ほどなのでこちらの方が取っつきやすいです。
付属されている説明書は見本と書き順くらいしかなくて、初めてだとちょっと難しいかもしれません。
私が使っているこちらの本はわかりやすくておすすめです。
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万年筆ではないですが、パイロットの『パラレルペン』という専用のペンは万年筆のインクを使って手軽に楽しめるのでカリグラフィにハマったらこちらもおすすめです。
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『パラレルペン』について詳しくはこちらの記事に書いているので、気になったら読んでみてください。

手書きツイート
ツイッターなどSNSでハッシュタグ『#手書きツイート』を見てみると手書き写真を載せている方がたくさんいます。
色々なインクで書かれた文字や絵は眺めていても楽しいものです。
好きな詩・言葉を書く
好きな詩(歌詞)や有名人の名言などを書く人も多いです。
私もたまにテレビなどで気になった言葉を書くことがあります。
自分で文字を書いてみると、その分意識が強まるのか心なしか書いたことの実現性が高まる気がします。
絵を描く
万年筆で絵を描いている人も多いですね!
私は全く描けないので少しでも描けるようになりたいと本を買ったりワークショップに参加したりしています。
ワークショップに参加した『万年筆ラクガキ』は絵心がなくてもそれなりに見える絵が描けて楽しいです。
ワークショップは近くでやってない・参加が難しいという方でもカラフルでわかりやすい本が出たのでこちらもおすすめです。万年筆の扱いについても書かれているので万年筆初心者でも安心です。
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このほか万年筆で絵を描く本でこんなものもあります。
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『万年筆スケッチ入門』は絵が本当に好きな人向けな印象です。
個人的には最初は『万年筆ですぐ描ける!シンプルスケッチ』の方がおすすめです。
万年筆の扱い方についてもていねいに書かれているので万年筆がはじめての方や、私のように絵が苦手だけど描けるようになりたいという人でも描けそうと思わせてくれてとっつきやすいです。
万年筆の使い道のまとめ

万年筆にハマるとどんどん万年筆を使いたくなります。
自然と何でも万年筆で書くようになって使い道には困りません。
今回ご紹介したこと以外にもきっと楽しい使い方はあると思いますが、もし参考になったら嬉しいです。
- 仕事で使う
- 勉強で使う
- 思考のアウトプット
- 手紙
- ペン習字
- 絵を描く
- カリグラフィ
- 手書きツイート
このほかにも万年筆の扱い方やおすすめの万年筆についてコチラに書いていますので、もし良かったら読んでみてください。


























