万年筆を使ったときのメリット・デメリットをまとめました!
万年筆に興味はあるけど、まだ使ったことがないという人は良かったら参考にしてみてください。
目次
万年筆のメリット
万年筆は書き味が滑らか

まずいちばんの特徴としては、書き味の良さ・滑らかさ。
最近ではボールペンでもジェットストリームやサラサなど滑らかに書けるペンが数多くありますが、それらと比べてもやはり万年筆の書き味は格別です。
私も万年筆を使うようになってから、この滑らかさにすっかりとりこになりました。
書くことが楽しくなります。
書いていて疲れにくい

万年筆は筆圧をかけなくてもスラスラ書けます。
論文試験などスピード・量が求められる人が万年筆を愛用しているという話をよく聞きますが、この疲れにくさのメリットはやっぱりデカイと思います。
ほどよい重さの万年筆はずーっと書いてられます。
万年筆で書くと字が上手く見える

万年筆で書くと字に味わいが出ます。
ボールペンなどで書いたときのように字が画一的でなく、インクの濃淡や筆圧の加減によってハライやハネの表現ができるものがあり、字に変化がうまれるので書くのも楽しいですし、見たときにも味が出るので自然とうまく見えます。
※万年筆やペン先の種類によって変化があまりないものもあります。
字が下手でも万年筆を使うことで字の見映えが良くなりますし、上手な方ならその綺麗さが更に際立ちます。
私はヘッタクソな字ですが、万年筆で年賀状を出したら字が綺麗と言われたことがあります。
完全に万年筆マジックです。ありがとうございます。
使えば使うほどに自分好みの書き味に育っていく

万年筆を使う人にとってこれはかなりの魅力ではないかと思います。
使っているうちに書く人の癖にあわせてペン先が少しずつ摩耗していくことで、使う人に合うように育っていきます。
買ったばかりで「あれっ? あんまり良くないな~」なんて思っていても、しばらく使っているうちに滑らかになって好きになることが私もよくあります。
自分好みの書き味に育っていくって嬉しくないですか?
使えば使うほどになじんでいく。
革のエイジングが好きな人なんかは相性良さそうですね。
実際のところ万年筆にハマってる人って革製品も好きな人が多い気がします。私も含めて。
万年筆はオシャレ

見た目がオシャレで眺めてるだけでも楽しいのも万年筆の大きな特徴です。(見た目に美しいものはそれだけ値段が高いことも多いですが・・。)
最近は木軸や金属軸など高級ボールペンが流行っていますが、その分持っている人が多くて被ることも多いです。
私のお気に入りのボールペンのピュアモルトという木軸のジェットストリームも持っている人がチラホラ・・・。
万年筆なら使っている人自体が少ないですし、軸の種類も豊富なので同じ万年筆マニアと出会わない限り、人と被ることはめったにありません。
人と同じものはヤダ!って人にもピッタリです。
お気に入りの万年筆を胸ポケットなんかに挿しているとモチベーションもあがります!
好きなインクを使える

ボールペンは基本的に決まった型のペン芯しか使えないので、互換性がなければ諦めることになります。
万年筆なら好きなインクを入れて使うことができます。
他メーカーのインクも使いたい放題です。(万年筆本体と相性が悪いものもあります)
インクは万年筆メーカーだけでなく、インク専門メーカーがあったり、文房具ショップ限定品など、数え切れないくらいあるので、自分好みのインクを探すのも楽しいものです。
万年筆にハマると、インクにハマってたくさん集めてしまう人も多いです。
万年筆はランニングコスト(インク代)が安い

高いイメージがある万年筆ですが、ランニングコストであるインク代は意外にも安いです。
私が愛用しているパイロットには通称ポン酢インクと言われる、ペットボトル容器に入っているものがありますが、これだと350mlも入っているのに定価1500円と驚きの安さです。
もちろん使い方によるのですが、これだけあるとなかなか使いきれません。数年持ちます。
ボールペンの替芯だと1本で定価100円はしますし、最近増えてきた金属製のものだと200円以上するものもあります。
運用コストだとボールペンと比べて安くあがっているのでこれは私も意外でした。
万年筆のデメリット
万年筆にはボールペンなど一般的な筆記具と比べた悪いイメージがあると思います。そんな悪いイメージにそんなことないよってことを伝えたいです。
万年筆は値段が高い? ⇛100円から買える商品があります

一般的に万年筆は値段が高いイメージが有るかと思います。
実際そのとおりです。数万円、数十万円、ときには数百万円など、おいそれとは買えないような高い万年筆はたくさんあります。
しかし、そんな高いイメージの万年筆も1000円以内で買える商品がたくさんあります。
今は100円ショップでも万年筆を売っている時代です。
流行っている高級ボールペンと同じくらいの価格帯(3000円~5000円)でも見た目がオシャレな万年筆はたくさんあります。
万年筆は書きづらい? ⇛コツがわかればカンタンです

万年筆を使ったことがある人で書きづらいなーって感じたことがある人もいるかもしれません。
万年筆には持ち方にちょっとしたポイントがあります。
それはペン先の向きと書くときの角度です。
ペン先面が上を向くようにして、やや寝かせ気味に持つ。
これに注意すれば、書いているうちにすぐに慣れます。
万年筆の持ち方について詳しく知りたい方はこちらの記事に書いていますので読んでみてください。

一般的には寝かせて持つ万年筆ですが、万年筆やペン先によって適した角度があります。
ボールペンのように直角に近いくらい立たせて持っても書きやすいものがあるので、最初の1本にはそうした万年筆を選ぶのもオススメです。
万年筆は手入れが面倒? ⇛毎日使ってあげれば手入れはほとんど必要ありません


万年筆は手入れが面倒なイメージがある方も多いのではないでしょうか。
「なんか洗ったりとか扱い面倒なんじゃないのー?」と。
これも扱い方をわかってしまえば大したことがありません。
万年筆を毎日使うことが一番のお手入れです。
万年筆で一番良くあるトラブルがインクの乾きです。
万年筆の内部でインクが乾いてしまい、書けなくなるということはよくあります。
そのためキャップの閉め忘れは厳禁ですし、キャップをしていても少しずつ内部のインクが乾いてしまいます。
毎日ないし数日に1回でも万年筆を使うということをしていれば、自然と万年筆内部がインクで潤う状態になるので、特に何かする必要もありません。
しばらく使わないときや違うインクを使いたいときにインクを抜いて洗浄するくらいです。
私も最初は心配でしたが、このルールさえ守っていれば大して手間もないし、使えなくなった万年筆もありません。
インクの補充は必要ですが、方法がわかればカンタンですし、ゆったりとインクを吸入する時間も贅沢で良いものです。
私はめんどくさがりの性格ですが、このインクを万年筆に吸入している時間は大人な感じがして好きです。
どうしても嫌な場合はボールペンの替芯を取り替えるように手軽に交換できるカートリッジタイプのインクがあるので、カートリッジ対応の万年筆を使うという手もあります。
万年筆のメリット・デメリットまとめ


万年筆は一般の筆記具と比べると注意が必要なこともありますが、ポイントさえわかれば大したことありません!
それ以上に魅力がたくさんあるので、使ってみればきっとその良さにハマります。
自分だけの一本を探して育てる楽しさ。
ぜひ楽しい万年筆ライフを!
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